ウェブ川柳天守閣

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2023年7月度の感想を表示します。

日 付:2023-07-22
投稿者:平川柳
句:ビー玉の中の少年夏休み  真鍋心平太
真鍋 心平太様の自作についての解説を聴き、題詠「夏休み」の作句の中心が「ビー玉」にあり、その語から自分の過去の思い出や経験が甦り、それを言葉にする時に『ビー玉の中の」というフレーズが浮かび、一句が完成したことを知りました。今回、この川柳が互選で最高点を取ったのは、矢張り作者の体験や思い出が選をした方々にも共有され、少年時代の<原風景>に懐かしみを覚えたからだと思います。特に『ビー玉の中の少年」という詩的な表現方法に私は強く惹かれました。


日 付:2023-07-22
投稿者:真鍋心平太
句:ビー玉の中の少年夏休み  真鍋心平太
 平 川柳様、格調高い感想文をありがとうございます。
恥ずかしながら今日まで外在律も内在律も知らずに作句しておりました。
 ご感想を拝見して大変勉強になりました。特に「この『内在律』と『一章に問答』の定型が形成され、『穿ち』と呼ばれる『アイロニー』が誕生した」というくだりは大いに納得出来るものがあり目から鱗が落ちる思いです。
 最近は自分で作った作句ロボ「シンペーター」を検証も兼ねて使いながら作句しているのですが、この句も「ビー玉」という語がまず目に留まり、そこから子供のころを思い出し、さらに子供のころの夏休みと「大昔の無垢な自分への郷愁」のようなものを句にしたいと思い、それなら少年をビー玉の中へ閉じ込め、それと夏休みを二物衝撃させたらどうかと作りました。
 作句ロボが次々と出してくる語句に上手く私の”川柳脳”が反応したと言えるのではないかと内心喜んでいる次第です。
 ともあれ、この川柳様の感想は大変参考、勉強になり感謝しております。今後ともこのようなご教示を頂ければありがたいです。どうぞよろしくお願い致します。
 


日 付:2023-07-25
投稿者:武智三成
句:若作り顔認証のミス誘う  青鬼堂一宇
私事ですが思わず笑ってしまいました。
今 話題のマイナンバーですが、私は、平成27年10月に取得しました。
その時の顔写真と比べると、今は見る影もない痩せぽっちになり確実にチェックされるだろうと・・。


日 付:2023-07-25
投稿者:真鍋心平太
句:パリ発少年へ発砲抗議デモ  信子
 17歳の少年が警官に射殺されたことから、フランスでは大きな暴動に発展しましたが、日本ではなぜかあまり大きな話題にはなりませんでしたし、その後報もほとんどなされません。
 ひるがえって、子供の虐待死の報道は忘れたころに繰り返されますが、これも最近ではおざなりにすぎないような気がします。
 日本は平和で良いなと言ってしまえばそれまでですが・・・。


日 付:2023-07-26
投稿者:波部珀兎
句:筋肉もおいた叩いて若さ呼ぶ  武智三成
年齢を重ねるにつれて筋肉も衰え、重力に逆らえなくなり寂しいかな皺や、たるみが気になってくるのは当然です。仕方ない事と解っていてもパンパンと叩いてみたり伸ばしてみたりして少しでも張りが出ないかしら〜!という思いは私も同感です(笑)切実な現実ではあるのだけど、何故か微笑ましい楽しい一句だと思いました。


日 付:2023-07-26
投稿者:波部珀兎
句:夏休み小躍りしてた大昔  岩原一角
夏休みに甥っ子が小学生の時そう遠くない私の実家へ姉と泊まりに来ていて普段は袋のラーメン等は栄養がないからと食べさせて貰えない甥っ子だけど私が少し野菜を入れて作ってあげようか?と言うと渋々姉からOKを貰い、嬉しくてテンションアップの甥っ子はラーメンが出来上がるまで私の後ろで「ラーメン〜ラーメン〜♪」と自己流の歌と振付けで小躍りしながら喜んで待っていた姿が今でも時々話題にもなり、忘れられません。
未だ々長い夏休みも残っている開放感と日頃は親に禁止されているのに叔母の家へ来た事で思い掛けず願いが叶う嬉しさや幼少時代って贅沢じゃなくても身近に嬉しさ楽しさ、小さな幸せが沢山ありました。私事の思い出で失礼ですが、重ねさせて戴きこの句は、とても好きな句で良かったと思いました。


日 付:2023-07-26
投稿者:波部珀兎
句:ビー玉の中の少年夏休み  真鍋心平太
子供の頃毎日外でお友達とビー玉をして遊んでおられ硝子のビー玉に映っている作者の少年も
夏休み中だと言うのか?平素は毎日ビー玉で遊んでいるけれど、夏休みなので家族とお出掛け等していてビー玉は、家に置かれていて休暇中なのか?とか…私の想像も膨らみました。
ビー玉の中へ少年を閉じ込めて作られた一句。1番多い票を得られるだけあり、素朴でもあるけれどロマン溢れる素敵な句だと思います。平川柳さんの拡張高い感想を読ませて戴き余計に成る程と思いました。