2025年4月度の感想を表示します。
日 付:2025-04-25 |
投稿者:真鍋心平太 |
句:陶器市まで風が道連れ 船木しげ子 | |
毎年8月上旬に京都の若宮神社前の五条坂一帯で陶器市が開かれる。
若かりし頃、二人で出かけて買った葡萄の模様の入った グリーンのコーヒーカップを今も愛用している。 実際はそんなに涼しくはないのだけれど、 思い出してみれば「風が道連れ」、 そんな陶器市にもう一度行ってみたい。 |
日 付:2025-04-25 |
投稿者:真鍋心平太 |
句:南海トラフお椀の中で 浜知子 | |
車谷長吉は小説はその中に「虚点」がないと成り立たないと言っている。
「拠点」とは非日常のことである。当たり前のことを書いただけでは 小説にならないのである。だからまともな人間には小説は書けず、 「阿呆う」か「ならず者」にならないと小説は書けないのだと。 南海トラフは日本列島の太平洋沖数百キロに亘って起こる巨大地震である。 それがお椀の中で起こるというのはまさにこの「虚点」である。 「お椀の中で南海トラフ」を起こすほど、一体なにをしでかしたのかと 想像が膨らんで可笑しかった。 |