ウェブ川柳天守閣

感想閲覧

2024年4月度の感想を表示します。

日 付:2024-04-22
投稿者:真鍋心平太
句:ゾンビといくさ夜明け前まで  春田敏晴
1990年代に颯爽と登場したクエンティン・タランティーノの「フロム・ダスク・ティル・ドーン」が思い浮かびました。
そのタランティーノは長編10本で引退すると以前から宣言しており次作がその10本目になるので引退の噂が出ている。
月日の経つのは早い、何とも寂しいことです。


日 付:2024-04-23
投稿者:真鍋心平太
句:青い目に写る桜もピンク色  美代
先日私事で京都から小倉までの新幹線に
乗車したのだが、京都から広島まで車中の
8割は外人観光客だった。インバウンドの
凄まじさを肌で感じた次第。
時事吟には事実を述べた説明句がほとんど
である中で、まさに満開の桜と円安で復活
しつつあるインバウンドを詠みこんだ
こういう句はキラリと光る時事吟だと
高く評価します。


日 付:2024-04-23
投稿者:真鍋心平太
句:カラスの声で知ったゴミの日  下谷憲子
平川柳さんに「題に凭れない句」とは
どういうものかというのを教わってから
自分でも極力「題を詠みこまないで」
作句するようこころがけているのだが、
「夜明け」という題でこの句を発想された
のは凄いと思います。
上手く表現出来ないのですが、
私が感じた一部は後日お送りする
フォト川柳で見て頂きたいと思います。


日 付:2024-04-23
投稿者:真鍋心平太
句:山月記読む暁の虎  平川柳
こちらも「夜明け」のお題で「山月記」を
出して来られたことに脱帽です。さらに
失意の叫びである「山月記」を読むのが
「暁の虎」であるというのが凄いですね。
短句の切れ味が光る一句だと思いました。