ウェブ川柳天守閣

感想閲覧

2025年11月度の感想を表示します。

日 付:2025-11-27
投稿者:真鍋心平太
句:物価高蕎麦だけ食って年を越す  勘兵衛
物価高騰の今年を象徴する一句。蕎麦一杯で年越しを迎える状況の中に、暗さよりも「それでも越えていく」という生活者の強さとユーモラスな気概がにじむ。身近な題材ながら年金生活者の気概を吐いたところが良い。


日 付:2025-11-27
投稿者:真鍋心平太
句:過去形の記憶何でも美しい  松谷由夏
思い出というものは手触りが柔らかくなるもの。過ぎてしまえばすべてが美しい心の風景を端的に掬った一句。「過去形」という時間の魔法の言い回しで遠い日の記憶の切なさが胸に凍みました。


日 付:2025-11-27
投稿者:真鍋心平太
句:大きなお世話ジーンズの穴ふさぐ祖母  松島きよみ
ファッション感覚の今どきと、直したい世代の愛情がぶつかる微笑ましい。「大きなお世話」というストレートな言い方が、むしろ祖母との距離の近さと家族のぬくもりを印象づけて、生活感豊かな一句になった。


日 付:2025-11-27
投稿者:真鍋心平太
句:タイマーを使わずにして炊くごはん  小林満寿夫
作者の丁寧な暮らしぶりがそっと伝わってくる。具体的な行為の中に人柄が滲み、日々を大切にする姿勢が温かい。説明になりがちな題材ながら、心地よい余韻で満寿夫さんの素顔を覗くことが出来た。


日 付:2025-11-27
投稿者:真鍋心平太
句:真実に手足が無くて困ります  平川柳
真実は時に届かず、動かず、誰にも連れてこられない――そんな現代の息苦しさを「困ります」という軽やかな語りで柔らかく風刺した一句。哲理とユーモアのバランスが秀逸。


日 付:2025-12-13
投稿者:平川柳
句:真実に手足が無くて困ります  平川柳
真鍋心平太さんの選で佳作に入った句の感想ありがとうございました。作者の意図をよく理解して鑑賞してくださり、とても嬉しく拝見しました。


「真実は時に届かず、動かず、誰にも連れてこられない――そんな現代の息苦しさを「困ります」という軽やかな語りで柔らかく風刺した一句。哲理とユーモアのバランスが秀逸。」