2024年1月度の感想を表示します。
日 付:2024-01-22 |
投稿者:真鍋心平太 |
句:門松も分相応の老い二人 山野寿之 | |
生まれてからこの方門松なるものを立てたことはない。
大阪守口の長屋住まいで門松の代わりに松の小さな枝を 玄関の両側の柱に小さな釘で打ち付けていた記憶がある。今は老い二人マンション住まいで門松はむろん 小さな松の枝を飾ることもない。句の「分相応」が 染み染みと響く |
日 付:2024-01-22 |
投稿者:真鍋心平太 |
句:積年の無沙汰を詫びて来た賀状 久世高鷲 | |
毎年ご無沙汰を詫びてきた賀状もここへ来て
「今年で御終いにします」と打ち切られたり、 訃報が届き、永のお別れとなることが増えて来た。 後に残されたのはまさに 積年の無沙太を詫びてきた賀状 だけとなり、お正月三が日が一段落した後の 夜にしみじみとそれらの賀状を眺めていると 過ぎて来た年月が次々と浮かんでは消えて行った。 |
日 付:2024-01-22 |
投稿者:真鍋心平太 |
句:wバーガー食べてた頃の財布 信子 | |
面白い句だ。今私が普段持ち歩く財布(小銭入れ)
には1000円しか入っていない。大きな支払いは PayPayにするのと、年金生活になり現役の頃ほど お金を使えないからでもある。 さらにwバーガーはもう食べられないという 健康上の理由もある。今の自分を見つめるいろんな 要素が詰まっているいろんな味わいがある良い句だ。 |
日 付:2024-01-31 |
投稿者:波部珀兎 |
句:仮設の窓に春が駆け寄る 真鍋心平太 | |
被災地 能登市へ待望の仮設住宅が出来4000件超える申し込みがあったらしい。
住める方々は審査で選んでいるから全員じゃなくて気の毒であるが、2年は無料で借りれて取り敢えずは家族と安心して寒さもしのげて調理も出来普通に住めて喜ばしい事だ。 私は被害もなく普通に暮らせて仕事も出来て本当に感謝しなければならない事だ。 心平太さんのこの句は、そのもので寒さ厳しいと言っても暦の上ではもう春もそこまでの時期であり 14文字に…新しい年の始まりから日本を襲った自然災害に1日も早く落ち着きを取り戻し暖かい春もやがてやって来るだろう! 被災地で被害にあわれた方々を労い元の生活に戻れる様応援している一句であり流石、"天"に選ばれし短句であると思った。 |
日 付:2024-01-31 |
投稿者:波部珀兎 |
句:あれが青春今も赤面 武智三成 | |
これは選者の軸である三成さんの短句だが、春のお題に
若かりし青春時代の"春"! 学生さんの頃なのか? 三成さんの青春時代、好きな女子とのエピソードなのか?それとも部活の失敗談?何十年経った今思い出しても照れてしまう… 若気の至り(笑)と、こちらも うふふと微笑んで色々と想像してしまう様な 川柳短句の巨匠、やっぱり素晴らしい一句だと思った。 |