ウェブ川柳天守閣

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2024年3月度のコメントを表示します。

日 付:2024-03-24
投稿者:波部珀兎
タイトル:WEB川柳天守閣 祝1周年記念
この度は1周年記念おめでとうございます。そしてありがとうございます。時の経つのはとても早くてもう1年なのかと正直驚かされます。
1周年記念として合同句集を作成して下さった真鍋心平太さん!
本当にありがとうございます。お疲れ様です。拝見拝読させて戴きました。
入選しなかった句も全部載せて戴いて1人1人の沢山の句を大変な作業だと脱帽致します。未だここ最近メンバーになって下さった方々も又、今後作成されるとの事で楽しみにしています。
立ち上げられた時は12人のスタートの様でしたが現在は28人と喜ばしい事と存知ます。この私も心平太さんからお声掛け戴いたのは昨年7月号からでした。今年2月号からは短句や雑詠のお題も加えられて心平太さんだけの選者ではなく色々なメンバー皆さんも選者される事やお題も決める事等と…
日々次々と進化させていかれて素晴らしいです。私も今月号選者をさせて戴きメンバー皆さんの人数も増えた事もありとても悩みました。
同じ内容の句も多く本当に大差ないので…価値観の違いや好みもあり難しいとつくづく思いました。失礼致しました。女性が詠まれたかと思い込んでいたら男性の句だったりと解らないものです。半蔵門先生も天国で見守って下さってる事でしょう!長くなりすみません。心平太さんに感謝申し上げます。皆さん今後共宜しくお願いします。


日 付:2024-03-24
投稿者:波部珀兎
タイトル:合同句集 sennari 心平太さん作成
何度も申し訳ないです。
追伸ですが…
合同句集は題して"sennari"
千成瓢箪から名付けられ
現在28名のメンバーWEB川柳天守閣
1人1人をひょうたんと見なして
いつか千個(人)の千成瓢箪となる日を夢みている!目標として〜と言う事からのこのネーミングに!とても素敵だと思います。私も2000年〜元天守閣に参加させて戴き長くはなってきていても未だ未だ未熟で勉強しないといけない事ばかりです。どうぞ今後共宜しくお願いします。 




日 付:2024-03-25
投稿者:真鍋心平太
タイトル:珀兎さん ありがとうございます。
 三月例会の題詠選考をありがとうございました。コメントを拝見しながら自分が初めての選をしたときのことを思い出しました。
仰るように自分を試されているような気持ちに
なったものです。こうした場をお互いに経験
していくことでお互いが大きな瓢箪になって
行くのだと思います。
 一周年記念に過分なお言葉を頂きありがとうございます。
頂いたお言葉を励みにさらにウェ川柳天守閣を
磨いて行くよう頑張ります。


日 付:2024-03-27
投稿者:岩原一角
タイトル:揚げ句
その昔、連歌というのがあって、100連の最後が揚げ句の77。その揚げ句に前の575がついて前句づけへ。気楽な文芸となりました。井原西鶴は川柳かなあ。堅苦しい規則は川柳には合わないですね。とうのが私の持論です。平川柳さんはどうお考えかなあ。


日 付:2024-03-27
投稿者:平川柳
タイトル:青鬼堂一宇様の雑詠「白い道」の感想について
青鬼堂一宇様の4月号の雑詠「白い道」の感想、ありがとうございました。私も学生時代から洋画をはじめ日本映画も好きで、高田馬場駅の近くの名画座でフェデリコ・フェリーニ監督の『道』を何度も観ました。ニーノ・ロータの音楽も大好きです。『道』は旅芸人の<悲哀>を描いた名作ですね。主人公のジェルソミーナを演じたジュリエッタ・マシーナの演技に惹かれ、名画を題材にした「シネマ川柳」として「白い道」の川柳を投稿いたしました。今後も映画を題材にした「シネマ川柳」を「雑詠」欄に投稿していきたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。


日 付:2024-03-27
投稿者:平川柳
タイトル:岩原一角さんの「揚げ句」について
 岩原さんの「連句」の「揚げ句」についてですが、「連句」の「揚げ句」から「短句」(77)句が誕生したわけではありませんし、また川柳文芸の基となる「前句付」が誕生したわけでもありません。 

芭蕉の俳諧の「発句」と雑俳の「前句付」の「川柳」は共に「俳諧連歌」(連句)から誕生した「短詩」文芸ですが、「連句」の「揚げ句」から「前句付」が誕生したわけではありませんので、念のため記しておきます。
 「前句付」は俳諧にも雑排にもあり、前句を「575」にする時、付句は「77」句になり、前句が「77」の時、「575」となります。川柳は前句が「77」で前句付「575」であり、『誹風 柳多留』は「前句」の「77」を取り除き、「575」に付句だけを収録したものです。もともと『誹風 柳多留』は江戸座誹諧の『誹諧 武玉川』の強い影響を受け、誕生しました。そこには、「77」の「短句」があり、川柳における「短句」は連句の「揚げ句」から誕生したのではなく、『誹諧 武玉川』の高点付句集の『誹諧 武玉川』の「短句」(77)の影響が強く影響していると考えられます。


日 付:2024-03-27
投稿者:真鍋心平太
タイトル:シネマ川柳、良いですね!
 フェリーニの「道」で映画談義が盛り上がって
ますね。その中に「シネマ川柳」なる言葉も出てきて
嬉しい限りです!
 ウェブ川柳天守閣のひとつの看板に「シネマ川柳」が
育つように私も「シネマ川柳」に挑戦したいと思います。
古い映画もさることながら、最近の映画も話題作や名作が
多いので、是非川柳に仕立ててみたいですね。
こちらは時事吟としても通用するかも知れず
取り組みがいがありますね。


日 付:2024-03-27
投稿者:岩原一角
タイトル:揚げ句について
平川柳さん、ありがとうござあいます。なお、私の最初の問題意識は四世川柳などの定めた規則というのは、川柳のものの始めとはかけはなれているんでないか、例えば初代川柳は最初からより自由な文芸としたかったのではなかろうか、という点でした。


日 付:2024-03-27
投稿者:平川柳
タイトル:「狂句」の式法と「古川柳」についての私の考え
 岩原さん、コメント拝読しました。「平川柳さん、ありがとうござあいます。なお、私の最初の問題意識は四世川柳などの定めた規則というのは、川柳のものの始めとはかけはなれているんでないか、例えば初代川柳は最初からより自由な文芸としたかったのではなかろうか、という点でした。」
 岩原さんの問題意識は、よくわかりました。「川柳中興の祖」である井上剣花坊が「狂句百年の負債を返せ!」と提唱し、「新川柳運動」を起こし、明治の「新短詩」としての「川柳」という文芸名が定着していきました。明治36年前後のことです。剣花坊が登場するまで「川柳」は「狂句」と一般にいわれていました。4世川柳と5世川柳が「狂句」という名称を用いましたが、剣花坊は初世の柄井川柳の「古川柳」と「狂句」は別物で、「狂句」という名称を一掃し、「川柳」という文芸名を定着させたのです。戦後、最初の川柳宗家である東京川柳会の創設者である14世川柳 根岸川柳は剣花坊の主張したように「古川柳」と「狂句」を区別し、『古川柳辞典』を刊行しています。東京川柳会は柄井川柳の「古川柳」の伝統を引き継ぐ「宗家派川柳」の流れを汲む川柳結社ですが、同時に剣花坊の「革新精神」をもつ現代川柳を探究しています。根岸川柳は「川柳」という文芸はどう考えようと自由である。」といい、5世川柳の制定した「狂句」の「柳風式法」などは現代川柳には無用であると考えていました。この考えは18世川柳宗家を嗣号した私も同じ考えです。


日 付:2024-03-27
投稿者:平川柳
タイトル:「俳諧之連歌」(俳諧)式法と根岸川柳の「連唱」
江戸時代の「俳諧」は松尾芭蕉によって文学性の高い文芸となりましたが、それは「575」の17音の<長句>と「77」の14音の<短句>とを交互につけ合わせ、一定の句数でまとめる「連衆」(れんじゅ)と呼ばれる一座から生まれた文芸です。この冒頭の一句を「発句」(ほっく)といい、「575」の<長句>で始めます。「発句」は「切れ字」と「季語」を入れる約束事がありました。二句目は「脇句」といい、<77>句になります。三句目は「第3句」といいます。「歌仙」の一巻は36句で成り立っていますが、これを分解すると「おもて6句」「」うら12句「なごりの表12句」「なごりの裏6句」の部分で構成されています。またそれぞれの句には季語の入るものと季語のはいらない「雑」があります。「恋」の句は決められた場所にいれなければなりません。現代連句は簡潔な様式もあり、江戸時代の式法を守っていないものもありますが、基本の式法は現在も通常守られています。柄井川柳の「古川柳」では、こうした式法はありません。根岸川柳は現代川柳の新しい様式として「連唱」を提唱し、「575」の<長句>と「77」の<短句>を交互に<イメージ>でつなげてゆく形式を提唱し、現在の東京川柳会もこの「連唱」を現代川柳の一形式で実践しています。



日 付:2024-03-27
投稿者:真鍋心平太
タイトル:平 川柳 さんの「狂句と古川柳、俳諧之連歌のコメントについて
「柳風式風」は知りませんでしたが、調べると
「五世水谷川柳が「柳風式法」を定めて、表現していい内容や
表現してはいけない事項などを定め、表現に箍を嵌めてしまった
ことから内容的に没落、言葉の表面的面白さを競う娯楽と化して
しまった。」とあります。
 そこから井上剣花坊が新川柳運動を起こし今日の現代川柳を定着
させたのですね。その流れを汲むのが平川柳さんの東京川柳会であ
る、と。
なるほどよく分かりました。かつ勉強になりました。

 また「俳諧之連歌」(俳諧)式法と根岸川柳の「連唱」の
コメントはぼんやりとしか知らない「連歌や発句」の説明が
簡潔にまとめられていてこのコメントをそのまま残しておけば
何かの時に参照することが出来ますね。
有益なコメントをありがとうございました。



日 付:2024-03-28
投稿者:平川柳
タイトル:14世川柳 根岸川柳の「連唱」とは!!
「連唱」とは14世川柳宗家 根岸川柳が「俳諧之連歌」(連句)の式目を取り除き、俳諧の約束事にとらわれず、発句から挙句まで「イメージ」の連鎖によって自由に展開していくものです。基本は「575」の17音の<長句>と「77」の14音の<短句>で交互に作り、「イメージ」の連鎖によってつなげてゆく連衆の川柳です。「連句」の「半歌仙」のように18行の詩形を基本とします。「連句」のように基本は複数の人数で行います。「連唱」を2人で行う場合を「両吟」といい、3人でやる場合を「3吟」、4人でやる場合を「4吟」といいますが、1人でやる場合は「独吟」といいます。「連句」のように発句は<長句>で始め、2句目の「脇句」は<短句>となり、3句目は<長句>となります。また「連句」と同様に変化を求め、松尾芭蕉の「一歩も後に帰る心なし。」(『三冊子』)の精神を信条とします。川柳の「連唱」は用語は口語で、対象は「人事」でそれぞれの句には「凝縮」と「スピード感」が求められています。「揚句」は「77」で終わます。具体的に例をあげてみましょう。題名「しわだらけの善」です。発句「しわだらけの善が12月を吠える」(14世川柳 根岸川柳)脇句「不条理なくせ老人怒る」(17世川柳 石川川柳)第3句「ゴドー待つ浮浪者二人歩く空」(18世川柳 平川柳)第4句「こだま呼んでる故郷列車」(藤森吟二)第5句「新幹線やがて日本中走り」(葉っぱ坊)第6句「猫の夢ふわふわと」(平真澄)第7句「魂を虫干しにして帰らない」(戸田美佐緒)第8句「靖国に会おう 消えた特攻機」(吟二)第9句「穀つぶしなるなと恩師送り出し」(西澤和子)第10句「話したくない行きずりの過去」(美佐緒)第11句「友いずこ潮鳴り聴いている無人駅」(吟二)第12句「飛びあがってさえずる小鳥」(タカリン石田)第13句「バス停に女子高生とバイオリン」(ジョニ・スギザキ)第14句「音楽室で五線譜語る」(タカリン)第15句「チィコフスキーどう奏でるこの戦禍」(和子)第16句「インド放浪カレーを食べる」(ジョニ)第17句「ゴム紐ゆるんでバッタ青い顔」(美佐緒)挙句「地球逃れて冥王星へ」(平川柳)
 連唱「しわだらけの善」の連衆(れんじゅ)はいずれも東京川柳会のメンバーです。


日 付:2024-03-28
投稿者:真鍋心平太
タイトル:根岸川柳の「連唱」とは!!を読んで
平 川柳様、大変興味深いコメントをありがとうございました。
ひとつ質問です。18行の詩形を基本とします、とありますが
具体例は17句で終わっています。題名の「しわだらけの善」も
1行に数えるのでしょうか。
1句作る時間はどれほどのものでしょう。おそらく数分くらいだと
思いますが・・。
慣れないと短時間で作句するのは難しいですね。「独吟」で練習を
積んでからでないと中々出来ないと思います。

zoomなどというツールもあるのでいつか「連唱」をウェ川柳天守閣で
やれる日が来ると面白いかも知れませんね。



日 付:2024-03-29
投稿者:平川柳
タイトル:「連唱」の行数について
「連唱」は「半歌仙」を基本的な行数としていますので「発句」から「揚句」まで18句となりますが、根岸川柳の「独吟」では、それより長いものや短いものもあります。「連唱」は川柳における「座の文学」ですので、基本は複数の人数でやりますが、「独吟」は現代川柳の「個の文学」として一種の「連作」の手法として取り組んでいました。私も「独吟」は川柳の「個の文学」形式として試みています。是非、真鍋心平太さんも川柳の「独吟」を試みてください。


日 付:2024-03-29
投稿者:平川柳
タイトル:16世川柳宗家 青田川柳の連唱「独吟」
14世川柳宗家 根岸川柳の愛弟子の十六世川柳宗家 青田川柳の1958(昭和33)年11月に川柳新書(第38集)には青田煙眉集には「時計の裏」と題された連唱「独吟」がありますので参考までにあげておきます。

洗面器濡れない雲を摑まえる
      鼻の奥から 古いフィイルム
生生流転、犬好きの犬だった
      胎児を嗅げば 金網がある
東条掛算に両手でイコール
      棒の孤独は―影が冬です
速すぎた接写 カーテンの七色
      風暴れて 菊に問う石
マタ・ハリの汗で勲章磨かれる
      風船首に 男は果てて
渡り鳥 八重の潮路の寝床だよ
      観衆にからまれ眼を焚くか
胃の中へ地獄の馬と上野駅
      さまよう手帳 雨は書けない
青春のペンを千切って酒を出せ
      オレゴン街道 忘れてた女
聴こえない大声 水柱に射込まれる
      今日の蟻塚で ボロ切れの夢



日 付:2024-03-31
投稿者:真鍋心平太
タイトル:青田川柳の独唱「独吟」について
 興味深く拝見しました。
「時計の裏」という題に始まり、洗面器、犬、
棒の孤独、接写、マタ・ハリ、渡り鳥、地獄、
オレゴン街道、大声、ボロ切れの夢
と続く連想は哲学的でいろんな空想を掻き立て
別の世界に誘われるようです。
こうした連想はなかなか出て来ないですが、
前にお見せしたAI川柳ロボを使って挑戦して
みようかなどと思っています。
有意義なコメントをありがとうございました。
感謝です!!


日 付:2024-03-31
投稿者:真鍋心平太
タイトル:ルイさん、ありがとうございます。
フォト川柳へのご感想ありがとうございます。
プログラミングや川柳や、絵を描くことや
映画など、いろいろなことに興味を持ってきたことがここへ来て役に立ったようです。
これからも頭の老化防止のためいろいろ工夫していきたいと思います。
よろしくお願いします。


日 付:2024-03-31
投稿者:ルイ
タイトル:フォト川柳
すごいですね。素敵です。
文字だけでも川柳を読むのは楽しかったのですが写真が入ると句がグッと前に出てきたように感じます。
句と写真がピッタリなのでより感じ入ります。
写真の素材を探されるのも大変だと思います。
ありがとうございます。


日 付:2024-03-31
投稿者:岩原一角
タイトル:平川柳さん、つづけて質問です。
井上剣花坊の門下というと、信子さんや鶴子さん、後は勝目テルさんが参加そして鶴彬、これくらいしか知らないのですが、他の方の句風ってどんなだったのでしょうか。